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01〜07   ■08〜14   ■15〜22
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MOMフォトボックス(1950)
アクロマート単玉 75mm F7.7

出漁準備

箱に固定焦点の単玉(1枚玉)レンズと単速シャッター(IとB)、反射ファインダー、フィルム送り装置を付けた超簡単な入門用がボックスカメラ。世界各国で造られたが、これは戦後ハンガリー製で、フォーカシング(焦点調節)レンズと1/25〜1/100秒のシャッター、大型の透視ファインダーをもつ“高級ボックス”で、120フィルムに6x6cm判を12枚撮る。同じアクロマチックメニスカスの単玉レンズでも、焦点調節ができればここまで精密に写る。





ロワイエ・テレロワ(1950)
アンジェニュー X1 100mm F3.5

晩秋の修学院離宮

第二次大戦後のフランスのカメラメーカー、ロワイエ社製の距離計連動式6x9cm判スプリングカメラ。連動距離計はスーパーイコンタと原理は似ているが、実際にはかなり異なる。距離計は前方で解決しており、その上下像をプリズムで透視ファインダーに取り込んで見る。Pアンジェニューは映画用でも知られるフランスのレンズ専業メーカー。3群4枚のテッサー・タイプで、テッサー同様鮮鋭だが、得も言われぬ豊かな質感描写が好きだ。




KWパテント・エチュイ(1928)
プラウベル・スーパーコマー 100mm F3.9

白鳥の湖

19世紀末から1930年代中頃までカメラの主流を占めたのが乾板用ハンドカメラ。20世紀に入ってドイツで金属で造られるようになって急速に精密化した。中でもパテント・エチュイはたたむと最も薄くなり、ポケットに入るので好評であった。本機は赤革張り、赤蛇腹のデラックスで、通常はF4.5のテッサー・レンズ付きだが、マキナで有名なプラウベル社製の明るいF3.9レンズをもつ。写真はスイスのレマン湖畔でのスケッチである。




ボンティアック ブロックメタル 45AF(1946)
ベルチオスペシャル 105mm F4.5

足利ばんな寺にて

ポンティアックはアメリカ、ジェネラル・モータースの中級車の名称で、アメリカン・インディアンの1種族のことだ。しかしもとはどうやらフランス語らしく、第二次大戦後のフランスでは最大のカメラメーカーの一つであった。本機は戦後すぐの6x9cm判セレフエレクティング(自動起立式)カメラ。ボディは縄目模様のアルミの鋳物に黒塗装で革張りはない。専門メーカー、ベルチオ製のレンズを開放して鴨に焦点を合わせてみた。




ロワイエ・テレロア(1952)
アンジェニューX1 100mm F3.5

かにかくに祇園はこひし

ボタンを押せば前蓋が開き、パタパタを組み上がって即撮影態勢になるスプリングカメラの第1号は、1929年ドイツ、ツァイス・イコン社の“イコンタ”で、世界中でコピーが作られた。テレロワはその距離計連動版のスーパーイコンタのコピーだが、やはりフランスならではの洒落っ気とエスプリが感じられる。梅雨時の祇園白川のスケッチで、手持ちで条件は悪かったが、まずまず写った。題名は吉井勇の有名な短歌による。




N&Gフォーディング・レフレックス(1921)
ロス・エクスプレス 144mm F2.9

山居倉庫寸猫

N&Gのフォールディング・レフレックスにはレンズのディスプレースメントの効く素晴らしいモデルもあるが、本機はその特色を殺してまで大口径レンズに固執したもの。ロスのエクスプレスF2.9はトリプレット(3枚玉)の前後玉を2枚貼り合わせとした3群5枚構成で、当時としては最も明るいレンズの一つであった。6.5x9cm判に対して144mmだから明らかにポートレート用を意図しているが、このような風景にも明るさは威力を発揮する。






スンマ・レポルト(1954)
アングロン 65mm F6.8

木陰

イタリア、ローマのティランティ社が1954年頃に僅か100台だけ生産したプレスカメラで、世界的な珍品の一つである。120フィルムの6x9cm判8枚撮り。レンズは4本あるが、撮影用はシャッターに入った2本のみで、残りの2本それぞれに対応ダイレクト・ビューファインダー用である。レンズは西ドイツ、シュナイダー製で、これはワイドのアングロン65mmだ。横浜の赤煉瓦街で撮ったものだが、さすがにピントがよく、クリアな描写である。



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