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連載スタートにあたって、円谷円先生からコメントをいただきました。
こちらの映像で御覧頂けます!

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回
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第九回 ニコン『D70』の実力は、はたして評判どおり?

APC-Cサイズの原色CCDを搭載した『D70』の有効画素数は610万画素。画像記録方式はRAWとJPEGで、同時に両方を記録することも可能。電子シャッター搭載で速度は30〜1/8000秒。シンクロ同調は最高1/500秒。記録媒体はCFカードとマイクロドライブ。
 ボディー価格15万円
 サイズ(約)=幅140×高さ111×奥行き78mm
 重量=約595g(本体のみ)
●ニコンHP http://www.nikon-image.com/


 

「縁だよ縁」では主にフィルム(銀塩)カメラを取り上げてきましたが、ここに来て、デジタルカメラも個性的な機種が登場してきました。
 たとえば、『M5』に似たライカの『DEGILUX 2』は中身はパナソニックの『LUMIX LC-1』と同じですが、ライカのロゴマークがついているだけでグラッとくる方が少なくないはずです。また、今年の夏にエプソンから登場する『R-D1』(7月発売予定)は、世界初のレンジファインダーデジタルカメラです。レンズマウントがEMマウント(ライカ社M型互換マウント)で、ライカMマウントレンズだけでなくアダプターを介せばLマウントレンズも使えます(一部使用不可)。かつてのエルマー50mmを装着したら、どんなデジタル画像が撮れるのでしょうか。発売が楽しみです。

 デジタルカメラもユニークなモノが出てきて、成長期から成熟期に入ってきたようです。そんなことで、フィルムカメラだけではなく、注目に値するデジタルカメラも、このページで取り上げていきたいと思います。

 そこで今回は、発売と同時に購入した『Nikon D70』(以下『D70』)についてレポートしてみたいと思います。

『D70』は先輩の『D100』をしのぐスペックを持ちながら価格は『D100』の半分。エントリーモデルとはいえない高性能なデジタル一眼レフ。などとカメラ雑誌などでの前評判は上々でした。
 僕もニコンの新製品発表会でいち早く『D70』に触 れましたが、ただ触ったというだけで、本当のところはわかりませんでした。でも購入して使ってみると、前評判が決してオーバーではないことがわかりました。

 『D70』の特徴のひとつに、起動時間0.2秒というのがあります。電源を入れ、撮影できる状態までの時間のことで、ストップウオッチで計ったわけではありませんが、瞬時に撮影状態になります。『D70』の起動時間は確かに速い。
 また、撮った画像をCFカードに記録する時間もかなり速くなりました(使用するCFカードによって多少の時間差があります)。『D70』の素早いレスポンスには正直、驚きました。

 二つ目の特徴に、約3コマ/秒、最大144コマの連続撮影が可能(画質モード・ノーマル。画質サイズ・Lの場合で、CFカードの種類にもよる)というのがあります。『D100』を上回る高速性能です。僕はまだ試していませんが、スポーツ、鉄道、飛翔する野鳥などを撮る人にとっては、またとない魅力でしょう。

 三つ目の特徴に「仕上がり設定」機能があります。輪郭協調や階調補正、彩度、色合いなどをあらかじめ設定しておくと、被写体に合った最適な写真を撮ることができます。たとえば風景を撮るときに仕上がり設定で「風景きれい」を選択しておくと、標準で撮ったものよりも彩度が上がり、シャープネスが強くなってメリハリのある写真が撮れます。
 仕上がり設定にはカスタマイズという項目もあり、自分好みのセッティングができます。初心者からベテランまで活用できるユニークな機能です。

 電源は『D100』と同じものですが、持ちがよくなり撮影枚数が増えました。また、液晶モニターの各種設定メニューは文字が大きくなり、ご高齢の方にも見やくなりました。こうした細かいことにも配慮した『D70』は、各社から今後発売されるデジタル一眼レフのひとつの指針になるのではないでしょうか。

 その他のスペックはカメラ雑誌などにお任せして、実際に撮った結果、特に色の再現性について、話を進めたいと思います。

※写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

<作例1>
近くの公園で撮った河津桜です。可憐な花びらは薄紅色。中心部が濃くて、先端にかけて徐々に淡くなります。バックに白い雲がありましたが、花びらの色の濃淡を『D70』は見事に再現してくれました。
●まずは赤系統から。
 今年は桜の開花が早いようですが、僕の住んでいる千葉県外房では、このところ、冬が戻ってきたかのように寒い日が続いてます。ですから、開花は例年に近い日になるかもしれません。
 でも、同じ桜でもソメイヨシノではなく早咲きの種類はもう咲いています。たとえば東伊豆の河津温泉に咲く河津桜などです。


【撮影データ】
使用レンズ:タムロンSP AF17〜35mmF2.8〜4Di
撮影モード:絞り優先AE F8 +0.7EV補正
測光モード:マルチパターン測光
ホワイトバランス:オート
画質モード:JPEG FINE
画像サイズ:L
カラー設定:モードIa(sRGB)
仕上がり設定:標準

<作例2>
作例1と同じ公園で撮ったレンギョウです。黄色は露出補正をしないと順光でもアンダーになってしまいますが、あえて露出補正をしないで撮ってみました。でも、結果はご覧の通りです。

  ●黄系統

【撮影データ】
使用レンズ:タムロンSP AF17〜35mmF2.8〜4Di
撮影モード:絞り優先AE F5.6
測光モード:マルチパターン測光
ホワイトバランス:オート
画質モード:JPEG FINE
画像サイズ:L
カラー設定:モードIa(sRGB)
仕上がり設定:標準

<作例3>
これも同じ公園で撮りました。紫色はフィルムカメラで撮ると、結構苦戦する色です。菖蒲などを撮ると、なかなか現物に近い色に再現させるのは難しいものです。やや明るめな感じですが、ほぼ現物に近い紫色に撮れました。Photoshopなどで少しアンダーにすればよいかもしれません。
●紫系統

【撮影データ】
使用レンズ:タムロンSP AF17〜35mmF2.8〜4Di
撮影モード:絞り優先AE F8
測光モード:マルチパターン測光
ホワイトバランス:オート
画質モード:JPEG FINE
画像サイズ:L
カラー設定:モードIa(sRGB)
仕上がり設定:標準

<作例4>
自宅近くに咲いていたスモモです。バックがくらいので少しアンダー目に露出を補正しようかと思いましたが、そのままで撮ってみました。きれいに白色が再現できていると思いませんか。
●白系統

【撮影データ】
使用レンズ:AFニッコール50mm F1.4D
撮影モード:絞り優先AE F5.6
測光モード:マルチパターン測光
ホワイトバランス:オート
画質モード:JPEG FINE
画像サイズ:L
カラー設定:モードIa(sRGB)
仕上がり設定:標準

<作例5>
自宅近辺から取ってきた土筆を撮ってみました。土筆の茶色、レンガの茶色、そして風雨にさらされ古くなった木製テーブルの茶色、それぞれがいい感じで再現されていると思いませんか。

●茶系統

【撮影データ】
使用レンズ:AFニッコール50mm F1.4D
撮影モード:絞り優先AE F8
測光モード:マルチパターン測光
ホワイトバランス:オート
画質モード:JPEG FINE
画像サイズ:L
カラー設定:モードIa(sRGB)
仕上がり設定:標準


<作例6>
僕の家の柴犬ゴンです。質感とディテールの再現性を試そうと撮ってみました。じっとしていないのに、柴特有の毛並みまでしっかり撮れました。夕方だったので、絞りをあまり絞らなかったことがかえってよい結果になりました。
●最後は質感です

【撮影データ】
使用レンズ:AFニッコール50mm F1.4D
撮影モード:絞り優先AE F5.6
測光モード:マルチパターン測光
ホワイトバランス:オート
画質モード:JPEG FINE
画像サイズ:L
カラー設定:モードIa(sRGB)
仕上がり設定:標準

 購入してから日が浅いので『D70』の実力を全て試したわけではありませんが、『D70』は既存のデジタル一眼レフとは一味違ったものを持っています。
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