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連載スタートにあたって、円谷円先生からコメントをいただきました。
こちらの映像で御覧頂けます!

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第三回 もっと気軽に中判カメラを使ってみませんか!!

軽快な操作性と機動性を重視した、6×4.5センチ判レンズ交換式距離計連動レンジファインダーカメラ。撮影モードはプログラムAE、絞り優先AEとマニュアル。シャッターは電子制御式。焦点調整は手動式。ボディーサイズ=幅145.6×高さ107.3×奥行き64ミリ。重量=810g(電池別)。

株式会社タムロン「ブロニカRF645」のページはこちら http://www.tamron.co.jp/rf645/

 

 

 

 貴方は中判カメラを持っていますか?使ったことがありますか?
 プロを除いて、写真を撮っている大多数の人は35ミリ判の一眼レフやコンパクトカメラを使っていて、中判カメラを使っている人は意外と少ないようです。何かの取材のときに、中判カメラを使っている人は日本のカメラ人口の10%にも満たないといったようなことを聞いた覚えがあります。だいぶ以前に聞いた話なので、もしかするとパーセントの数値が間違っているかもしれませんが、それにしても、中判カメラを使っている人の数は皆さんが思っている以上に少ないことは事実です。

 中判カメラを使っている人が少ない理由としては、

1.35ミリ判の一眼レフなどに比べると機動性に欠ける。
2.交換レンズやストロボ、各種アクセサリー類などを一 通り揃えるとなると、かなりの金額になる。
3.フィルム1枚あたりのランニング・コストが高い。
4.(1.と重複するが)カメラやレンズなど諸々の機材が重くて撮影地までの移動が大変。

といったことが考えられます。

 でも、でも、ですよ。中判カメラならではのメリットもいろいろあります。
たとえば、

1.画面サイズが35ミリ判に比べて大きいので、情報量が多い。
2.(1.と重複するが)高画質で、35ミリ判に比べると迫力のある写真が撮れる。
3.写真を大きなサイズに引き伸ばすときに有利。

などなど。

こうしたメリットを手軽に気軽に実感するには、通称645(ロクヨンゴ。画面サイズは6×4.5センチ)と呼ぶ中判カメラが最適です。
 なかでも『ブロニカRF645』はライカと同じ距離計連動のレンジファインダーカメラで、レンズ交換ができます。しかも、ボディー重量は僅か810g。35ミリ判一眼レフのフラッグシップ機よりも軽いので、肩から下げていても苦になりません。

 というわけで、かなりイントロが長くなりましたが、今回は『ブロニカRF645』(写真参照。以下RF645)を例に、中判カメラについて話したいと思います。

 


 一口に645といっても、普通に構えたときに画面が横位置と縦位置の機種があります。RF645は縦位置で、35ミリ判一眼レフに慣れている方は、最初は違和感があるかもしれません。とくに風景写真を撮っている方は使いづらいのではと思うかもしれません。
 でも645の縦位置は、35ミリ判一眼レフの縦位置とは全く違います。
 よく横位置は広がりを、縦位置は奥行きを強調するときに使えといわれますが、これは35ミリ判で撮るときのセオリーで、RF645ならノーマルの縦位置でも奥行きと広がりを十分感じさせる写真が撮れます。

※写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。
<作例1> 大波月海岸

<作例2> 大波月海岸

 作例の1と2(千葉県御宿町の大波月海岸)はどちらもゼンザノンーRF65ミリF4で撮影しました。横位置の1は確かに広がりを感じさせますが、狙った巨岩の迫力は2のノーマル縦位置のほうがよく出ていると思います。画面には一部しか写っていない、はるか彼方へ続く海(太平洋)の広がりも縦位置で感じることができると思います。この場面を35ミリ判一眼レフの縦位置で撮ると、もっと窮屈な写真になってしまいます。

 中判カメラながら、前述したようにRF645は軽いので、RF645の真価はスナップで発揮されます。

 作例3は小さな岩船漁港(千葉県大原町)で撮りました。伊勢エビ漁に使う網を繕っていた漁師さんに一声掛けて撮らせてもらいました。もう少し近づいて撮ってもよかったのですが、周りの雰囲気を入れたかったのでこのアングルにしました。縦位置でも雰囲気が良く出ていると思います。また、影のある場面でしたが、露出はカメラの露出どおりで正解でした。

<作例3> 岩船漁港 漁網のつくろい
<作例4> 岩船漁港 漁網

 

<作例5> 岩船漁港の市場

 

 作例4は同じく岩船漁港。黄色の布と漁網の色がきれいだったので撮りました。
 作例5は岩船漁港の市場。海女さんが漁港近くの海に潜って捕ったアワビの値踏みをしていました。明暗がきつい場所でしたが、室内の様子がきれいに出ました。

 撮影した日、レンズは標準のゼンザノンーRF65ミリF4だけしか持っていきませんでしたが、RF645には他に広角用の45ミリ、中望遠用の100ミリがあります。この3本があれば、ほとんどの撮影に対応できるのではないでしょうか。
 それと中判カメラながら、たいていは三脚なしの手持ち撮影が可能という点も見逃せません。取り回しが楽でフットワークも苦にならない中判カメラとなれば、使ってみたくなるのではないでしょうか。

 なんだかRF645の良いところばかりの話になってしまいましたが、不満な点もあります。
 たとえば、
1.メインスイッチがボディーの背面にあり、ON、OFFをわすれてしまうことがある。
2.同じくボディー背面にある露出補正レバーにスイッチがないので、何かの拍子にレバーが動いてしまうことがある。

 この2点は、かなり前にメーカー(タムロン)に改良して欲しいと進言したことがありますが、いまだに改良されていません。カメラ内部の材質が金属だけに、鋳型をおいそれとは改良できないのかもしれませんね。

 今回は中判カメラの魅力をRF645を例にして話しましたが、645にはRF645の他にも一眼レフタイプなど数種類あります。画面サイズでいえば35ミリ判の約2.7倍もある645。それでいて扱いが楽な645。常用カメラに加えてはいかがでしょうか。

 

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